サービスの勉強

サービスの勉強をするために、サービスのいいお店に行くのは定番です。

 

今回バンコクで一番心に響いた接客がありました。

 

心に響くのは何もいいことだけではありません。

 

最低の接客を受けたのです。

 

買いたかった物がそこにしかなかったので、しぶしぶ買いましたが、

 

買ったものをその場で投げ捨ててやろうかと思うくらい、悲しいサービスを受けました。

 

こんな気持ち嫌やな、としばらくムカついていたのを覚えています。

 

ところが、日本に帰ってきて思ったのは、

 

それが一番サービスの勉強になったということです。

 

こんな接客をされると、お客さんはこんなにさみしい、つらい思いをするのだと、

 

体験で実感できたのです。

 

言葉で分かるのと体験するのとでは全然違います。

 

恋愛ドラマで失恋シーンを見るのと、実際に失恋するくらい違います。

 

これが一番勉強になるのです。

 

うっかりやってしまいがちな、冷たい接客があります。

 

これがどんなに罪深いことなのかは、体験しないと分かりません。

 

その体験ができたのです。

 

日本ではそこまで最低の接客はなかなか受けられません。

 

微笑みの国と言われていても、すべての人が微笑んでいるわけではありません。

 

むしろ日本よりも嫌な思いをすることがあります。

 

それも踏まえて東南アジアなのです。

 

いいサービスを受けるだけでは、本当に大切なお客様の気持ちが分かりません。

 

「これも勉強」ではなく、「これが勉強」という体験になったのです。


旅先の二人

ちゃちゃと海外旅行に行っても、別々に過ごす日があります。

 

これが付き合い立てのカップルにはできません。

 

例えば、彼がマッサージに行きたいとします。

 

一方、彼女は買い物に行きたい。

 

普通は、二人でマッサージに行ってそのあと二人で買い物に行きます。

 

一般的なカップルはそうするのです。

 

うちは違います。

 

行きたければ一緒に行くこともありますが、今日は違うなと思うときは、

 

「ほな別々で」

 

と交渉が成立します。

 

なんのわだかまりもありません。

 

次の会話は、

 

「何時にする?」

 

と、集合時間を決めるだけです。

 

これは仲の良くない夫婦にはできません。

 

仲の良くない夫婦が別行動をすれば、それは単なる旅先での仲間割れになってしまいます。

 

10年以上前はそんなこともありました。

 

旅先でケンカして結局別々に行動したのです。

 

そんなことになるなら、気持ちよく別行動できることがいい。

 

今回、別行動をしたある日、僕はジムに行ってプールサイドで一時間ほど読書、

 

その後マッサージに行ってビールでも飲もうかと街を歩いていました。

 

オープンタイプのバーの前を通った時です。

 

外のテラス席で、日本人の女性が一人でビールを飲んでいました。

 

カッコいい日本人もいるもんだなぁと、よく見たらちゃちゃでした。

 

この時の、

 

「おぉぅっ!」

 

は、恋の始まる、

 

「おぉぅっ!」です。

 

「ご一緒していいですか?」

 

という言葉は奥さんだから言えました。

 

これは新鮮です。

 

お見合いの席で、

 

「ご趣味は?」

 

と聞くような新鮮さです。

 

長く夫婦をしているとこんな風に楽しむことができます。

 

信頼関係のないうちはできません。

 

ウィスキーと夫婦は古い方がいいのです。


大人最高

子供のころに戻りたいと言う人がいますが、

 

僕は絶対に戻りたくないのは子供のころです。

 

一番の理由は自由の無さです。

 

子供には制約が多過ぎます。

 

小さなことからあげると、

 

晩御飯の前にお菓子を食べてはいけない。

 

寝る前にも食べてはいけない。

 

嫌いなものも食べなければいけない。

 

早く寝なければいけない。

 

早く起きなければいけない。

 

欲しい物はクリスマスまで待たなければいけない。

 

好きなだけゲームができない。

 

行きたい場所に子供だけで行けない。

 

学校には行かなければいけない。

 

学校が嫌いでした。

 

刑務所と同等だと思っていました。

 

体育の授業では、冬の寒い日に体操服に着替えてグランドを走らされるのです。

 

「自分何か悪いことしましたか?」と思います。

 

算数や数学の問題が嫌いでした。

 

「答えなさい」とか「解きなさい」とか、

 

上から来るねぇと思っていました。

 

なぜそんな偉そうな言い方をするのかと思うのです。

 

英語の先生の英語の発音が、テレビで見る外人の英語の発音と違って聞こえました。

 

この人はいったい何を教えているのだろうと思っていました。

 

早く大人になりたかった。

 

大人は最高です。

 

学生さんを見ていると、学生というだけで気の毒に思います。

 

自由に見えて自由ではないのです。

 

社会人を10年間した後、仕事を辞めて留学に行った方がいます。

 

仕事を辞めて、セブ島で一ヶ月マンツーマンの英語留学の後、

 

イギリスに留学、その後オーストラリアにワーホリで行っています。

 

これが自由です。

 

部活をしながらバイトもしている学生さんもいます。

 

学校の単位も取っています。

 

部活か単位かどっちかでよくない?

 

と思うのです。

 

勉強がしたいならもちろんしていいのですが、

 

したくもない勉強を二十歳過ぎてまでお金を払ってしていることが不思議です。

 

社会人になれば、会社からお金をもらって勉強できるのです。

 

何度も言いますが大人は最高です。

 

自由です。

 

勉強するのもしないのも自由です。

 

勉強のテーマも自由に選べます。

 

先生も自由に選べます。

 

運動するのもしないのも自由です。

 

痩せるのも太るのも自由です。

 

働くのも働かないのも自由です。

 

サラリーマンになるのもフリーになるのも自由です。

 

結婚するのもしないのも自由です。

 

離婚するのだって相手がありますが、基本二人の自由です。

 

子供を作るのも作らないのも自由です。

 

子供にはこんな自由はありません。

 

子供に戻りたい人は、自由よりも欲しいものがあるのだと思います。

 

僕にとっては自由が一番欲しかったものだったのです。


手を合わせない

実家の仏壇に、おばあちゃんの遺影と遺骨が飾られています。

 

あの笑顔のおばあちゃんです。

 

店の開店準備の時には必ずその部屋に行きます。

 

仏壇の前に行くのですが、なぜか手を合わせられません。

 

僕の中でおばあちゃんはまだ仏さんではないのです。

 

写真の前に座って心の中で話しかけます。

 

おばちゃんはちゃんと話し返してくれます。

 

生きている時よりもおばあちゃんのことを考えます。

 

生きていた時よりもそばにいることを実感するのです。

 

だからまだ手を合わせることができません。

 

普通に笑顔を見せて、いつものように、

 

「おばあちゃん元気?」

 

という会話をします。

 

いつまでも優しい笑顔を見せてくれているのです。


おばあちゃんの声

趣味の多かったおばあちゃんは、色んなことをして、

 

旅行もたくさんしていました。

 

僕が海外旅行に行くという話をした時には、

 

「ええこっちゃ。行ける時に行っとかなあかん。できるうちにやっとかなあかん」

 

といつも言ってくれました。

 

27日に亡くなって、お葬式は29日です。

 

休みはまだ先にも取っています。

 

本当ならプーケットにいたはずです。

 

そこから後半はバンコクに移動する予定でした。

 

プーケットには行けませんがバンコクにはまだ行ける日程です。

 

それでも全て破棄して、

 

「休日の予定でしたが、一身上の都合により営業いたします」

 

とするのか、新しく航空券を取ってバンコクだけに行くか。

 

この二つの選択に迫られました。

 

でもずっとおばあちゃんの声は聞こえていました。

 

「行ける時に行っとかなあかん」

 

二人分の新しい航空券を予約しました。



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